配置計画

新幹線の線路により規定させる軸線、主要地方道黒部・宇奈月線により規定される軸線、黒部宇奈月温泉駅に対して直交する軸線の3本の軸線により構成される三角形の建物配置とし、最も自然に人々に受け入れられやすい配置計画とします。

平面計画

• 観光情報ゾーンを施設の核として人々の動線を配置します。
• 展示ゾーンと観光案内ゾーンは観光情報ゾーンを中心に一体感のある空間を構成します。
• 物販ゾーンはエントランスホールに面して設け、来館者の目に着き、気軽に手に取りやすい位置に配置します。
• 展望コーナーは展示ゾーンと緩やかにつながる構成とし、北アルプスへの眺望を確保した明るく開放的な空間とします。

外観計画

• 黒部宇奈月温泉駅と同仕様の仕上材を用い、同様のデザインパターンにすることでつながりを持たせると共に、駅正面の顔として駅舎と一体感のある外観を創出します。
• 四角を基調とした黒部宇奈月温泉駅に対し、シャープでエッジの効いたデザインを用いることにより、玄関施設として訪れる人々の印象に強く残る魅力的な外観とします。
• 北アルプスの方向に開放的なデザインとし、北アルプスへの眺望を確保すると共に地域の特徴である自然景観（名山）へと導くアピール性の高い外観とします。
• 黒部宇奈月温泉駅の利用客が施設の中の様子を感じとれる透明性の高い外観とします。

配置計画

• 黒部宇奈月温泉駅の西側にK&R駐車場や駅西駐車場を結ぶ位置で改札から直接アクセスすることが出来る配置計画とします。
• 黒部宇奈月温泉駅の西側に、駅舎に沿って幅約9ｍ、長さ約60ｍで配置します。
• K&R駐車場ロータリー部分まで車寄せをせり出し、雨天・降雪時においても車で寄り付き、雨・雪にかからずに駅舎にアプローチ可能な配置計画とします。

平面計画

• 黒部宇奈月温泉駅の西側出入口を起点に、待合・イベントスペース・便所等の機能を効率よく配置し、駅舎へと導く動線として利便性の高い計画とします。
• 待合、便所等は、それぞれ施設内に単独で室内空間を構成します。
• イベントスペースを中心に駅利用者と地域の人々の交流が生まれる空間を創出します。
• 屋根及び外壁共、外装材とガラスの連続性で形成し、昼間は自然光を十分に取り込み暗さ圧迫感を感じさせない居心地の良い空間とします。

外観計画

• 金属製の外装材とガラスとで連続して形成されるリズミカルな外観は、北アルプスの山並みを彷彿させ、地域の特性を表現した地域の人々に親しまれるデザインとします。
• スケール感や素材感を重視した、シンプルでありながらダイナミックな外観とします。
• 外装材は黒部宇奈月温泉駅と同素材の物を使用し、一体感のあるデザインとします。
• 夜間においては、施設内から光が溢れ出す幻想的な外観を創出します。